注意するべき看護師の身だしなみ

看護師が身だしなみについて気をつける点はいくつかありますが、まず患者さんの衛生面への影響を考えなければなりません。

香水や制汗剤などをつけていると、患者さんがその匂いを吸い込んで気分が悪くなることがあります。お化粧も濃すぎると匂いが患者さんを刺激することもあるので、注意が必要です。病棟に入る前にお化粧は薄めにして香水などの匂いは必ず落とし、ほぼ無臭の状態で臨まなければなりません。

髪の毛も同様で、きちんと髪をまとめていないと、患部にかかったり落ちたりして衛生上好ましくないでしょう。爪先も綺麗に切りそろえ、患者さんの皮膚を傷つけないよう細心の注意を払う必要があります。マニキュアやネイルアートは禁止の医療施設も多いです。

次に、見栄えにも気をつけなければなりません。患者さんから見て好印象を持てるような身だしなみを心がけることが大切です。患者が安心して診療に身を任せられるよう、清潔感に溢れる身だしなみが求められます。
きちんと着こなしたユニフォームは大変印象が良く、患者に信頼感を与えるものです。襟元やネームタグをきちんと整え、ストッキングに伝線やたるみがないよう注意する必要があります。前髪は目にかからないように切るかピンで押さえておきましょう。

足元も重要です。白いメディカルシューズが動きやすく脱着も容易なので重宝されていますが、汚れやくすみがないよう気を配る必要があります。後姿もよく目に留まるものなので、ユニフォームの皺など予めチェックしておくことが大事です。寒い時はソックスを履いてもかまいませんが、色に統一感が出るように配慮しなければなりません。